睡眠時無呼吸症候群の治療にはいくつかの方法があります。
それぞれ利点と欠点がありますが、検査の結果や自覚症状などから個々の患者さまに適切な治療法を選択します。
当院では、CPAP(経鼻的持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる治療方法では、当院の呼吸器内科の医師と臨床工学技士が、また必要に応じて、耳鼻咽喉科医師とも連携をとりながら、その方にあった睡眠環境をつくるために、丁寧に治療をさせていただきます。
また、口腔内装置(OA)の作製は、近隣の歯科との連携を図りながら進めていきます。
治療法 | 適応・利点 | 問題点 |
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陽圧呼吸療法 (CPAP) |
・OSASに対する有効性が 確立された第一選択治療 ・すべてのOSASに適応 |
・治療継続率が50~80%であり、 治療アドヒアランスの維持が重要 ・装着時の違和感があり、場合によっては 睡眠障害の原因となる。 |
非侵襲的陽圧換気療法(NPPV) | ・心不全に伴うCSR-CSA | ・長期予後の検討が不十分 ・コストが高い |
口腔内装置療法(OA) | ・軽症のOSAS ・携帯に便利であり、 患者満足度も高い |
・有効性においては、CPAPに劣る。 |
耳鼻科的治療 | ・OSASの根治療法(扁桃肥大) ・在宅呼吸療法のサポートの ための治療(鼻中隔湾曲症、慢性副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎) |
・鼻症状、鼻疾患がない患者に対しては、 AHIの改善率が低い。 |